グッドノートを使って書類をスキャンし、デジタル化したいと考えている方にとって、この機能は非常に便利です。
本記事では、グッドノートのスキャン機能を最大限に活用する方法を紹介します。特に、「スキャン書類を何枚まで取り込めるか」や、「スキャン時にアプリが落ちる問題の対処法」など、よくある疑問にも対応しています。
また、書類をPDF化する方法や、トリミングでスキャン後に不要な部分をカットする手順についても詳しく解説します。
さらに、横向きの書類をスキャンする際の注意点や、無音でスキャンを行う際の工夫についても触れていきます。
グッドノートで簡単にデジタルノートを作成し、効率的に管理できるようになるためのガイドです。ぜひ参考にして、ペーパーレス生活をさらに快適に進めてください。
- グッドノートのスキャン機能を使って、書類を簡単にPDF化する方法が理解できる
- スキャン書類のトリミング方法や横向き書類のスキャン手順を学べる
- グッドノートのスキャン機能で、何枚までスキャン可能か、アプリが落ちる場合の対処法が分かる
- 無音でのスキャン方法や他のスキャンアプリとの比較を通じて、より効果的なスキャン方法が理解できる
グッドノートのスキャン機能を利用する方法
スキャン機能の使い方
- グッドノートのスキャン機能とは?
- グッドノートでスキャンしてPDF化する方法
- スキャン書類のトリミング方法
- 無音でスキャンを行う方法
- 横向きの書類をスキャンする手順
- スキャン機能が落ちる場合の対処法
- スキャンは何枚まで可能?
グッドノートのスキャン機能とは?
グッドノートのスキャン機能とは、紙の書類をiPadのカメラを使ってデジタル化し、グッドノート内に保存できる便利なツールです。
このスキャン機能は、ノートアプリであるグッドノートの中に組み込まれているため、他のスキャン専用アプリを利用する必要がなく、すべての作業を一つのアプリ内で完結できます。
特に、学生やビジネスパーソンなど、大量の紙資料を管理する必要がある人にとっては、書類のデジタル管理を一気に効率化できるツールです。
また、グッドノートのスキャン機能にはOCR(光学文字認識)も搭載されており、スキャンした書類の文字を自動的に認識して、後で検索できるようにしてくれる点も魅力です。
この機能により、紙の資料をデジタル化するだけでなく、必要な情報を瞬時に見つけ出すことが可能となります。
グッドノートでスキャンしてPDF化する方法
グッドノートのスキャン機能は、iPadやiPhoneのカメラを使って紙の書類を簡単にデジタル化する方法です。以下は基本的な使い方の手順です。
まず、スキャンした書類を保存したいノートを選択します。既存のノートに追加することも、新規ノートを作成して保存することも可能です。
既存のノートに追加する場合は、ノート上部にある「+」アイコンをタップし、「スキャン書類」を選びます。新しいノートを作成する場合も、同様に「+」アイコンを選択して「スキャン書類」をタップします。
「スキャン書類」を選択すると、iPadやiPhoneのカメラが起動します。スキャンする前に、必要に応じてフラッシュをオンにしたり、カラーモードを調整します。
カラーモードはデフォルトの「カラー」以外に、「グレースケール」「白黒」「写真」を合わせた4種類から選べるため、スキャンする書類に合わせて最適なモードを選んでください。
ここではデフォルトの「カラー」でスキャンを進めていきます。
撮影モードは「自動」と「手動」の2種類があります。自動モードでは、書類がカメラに収まった瞬間に自動的に撮影されます。
自動モードでスキャンされた書類はプレビューから見れるようになります。
プレビュー画面では画像のトリミング、カラーモード、画像の向きを調整できます。
調整が終わったら「完了」をタップし、戻ったカメラ画面で「保存」をタップしてください。
自動モードは連続してスキャンしたい場合に便利ですね。
手動モードでは、シャッターボタンを押して自分で撮影のタイミングを調整することができます。
撮影後に手動で四隅をドラッグ&ドロップで調整します。このとき指をコーナーより少し外側に置いて、拡大したコーナーを確認しながら操作すると簡単ですよ。
調整が終了したら右下の「スキャンを保持」をタップします。
プレビュー画面を開けば、カラーモードや画像の向きなど細かい調整ができます。
調整が完了したら「保存」をタップしてください。手動モードは1枚ずつ丁寧にスキャンするのにおすすめです。
保存した書類がノートに追加されています。欠けたところや歪みのひどいところがないか確認してください。
手動モードの方が不要な部分をカットできていますが、品質に大きな違いはありません。勉強用なら自動モードでサクサク取り込む方が効率的ですよ。
このようにグッドノートのスキャン機能は、他の専用スキャンアプリに比べると手軽に使える点が魅力です。書類のデジタル化をすぐに行い、その場で編集できるため、特に学生やビジネスユーザーにとって有効なツールです。
スキャン書類のトリミング方法
グッドノートでスキャンした書類をきれいに仕上げるためには、トリミング機能を活用します。
スキャンが完了すると、画面上に撮影された書類のプレビューが表示され、ここで書類の範囲を調整することができます。
具体的には、画面の四隅に表示されるトリミング用のハンドルをドラッグして、書類の不要な部分をカットすることが可能です。
この調整によって、書類の縁が整い、必要な部分だけをきれいにスキャンすることができます。
トリミング機能は非常に柔軟で、書類の形に合わせて細かく調整することができます。
また、トリミング後にカラーモードの変更や画像の回転もできるため、トリミング作業と合わせて、最適な状態に仕上げることができます。
無音でスキャンを行う方法
グッドノートのスキャン機能を無音で行う方法はありません。日本で販売しているiPadは、通常の設定画面ではシャッター音をオフにできないからです。
代替策は以下のような無音カメラアプリで書類を撮影したあと、画像をAdobe ScanやvFlat ScanのようなスキャンアプリでPDF化することです。
StageCameraHD2 – 高画質のカメラ
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Adobe Scan: OCR 付 スキャナーアプリ
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vFlat Scan – PDF Scanner
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手順としてはかなり面倒なので、シャッター音が気にならない場所でスキャンするのをおすすめします。
横向きの書類をスキャンする手順
グッドノートで横向きの書類をスキャンする手順は、縦向きの書類をスキャンする場合とほぼ同じですが、いくつか注意点があります。
通常、カメラを起動すると、書類が縦向きに自動認識されますが、横向きの書類は手動で調整が必要です。
カメラで書類をスキャン
まず、スキャンしたい横向きの書類をカメラの画角に合わせ、撮影します。自動モードでは書類が画面に収まると自動で撮影されますが、正確に配置されているか確認してから撮影することをおすすめします。
スキャン画像のトリミング
次に、撮影後のトリミング画面で、書類の四隅を調整して余白を取り除きます。この際、書類が縦向きで表示されている場合は、画面右下の回転アイコンを使って書類を横向きに回転させることができます。
範囲やカラーモードの調整
最後に、スキャンが完了したら、必要に応じて書類の範囲やカラーモードを調整し、保存します。
これで横向きの書類も、縦向きと同じようにグッドノートにデジタル化され、スムーズに管理できるようになります。
スキャン機能が落ちる場合の対処法
グッドノートのスキャン機能が落ちる場合、いくつかの原因とその対処法が考えられます。
最新バージョンにアップデート
アプリが最新のバージョンにアップデートされているか確認してください。
古いバージョンのアプリではバグが発生しやすく、スキャン機能が正常に動作しないことがあります。アプリストアから最新の更新を行うことで、問題が解決する可能性があります。
iPadのストレージ容量の確認
iPadのストレージ容量が不足している場合も、スキャン機能が落ちる原因になります。
スキャン作業は大きなデータを扱うため、容量不足が原因で動作が不安定になることがあります。不要なファイルやアプリを削除して、ストレージに十分な空き容量を確保することが有効です。
アプリの再インストール
それでも解決しない場合は、グッドノートのアプリ自体を再インストールする方法もあります。
これにより、アプリのキャッシュや不具合がリセットされるため、スムーズに動作するようになります。ただし、この方法を実行する前にデータのバックアップを取っておくことが重要です。
スキャンは何枚まで可能?
グッドノートのスキャン機能を利用する際、スキャンできる枚数には基本的に制限はありません。
何枚でもスキャンしてノートに取り込むことができますが、ファイルの容量が増えるとアプリの動作が重くなる可能性があります。
そのため、スキャン枚数が多い場合は、定期的にファイルを整理するか、クラウドストレージにバックアップを取ることをおすすめします。
また、複数枚のスキャンを一度に行う際、特に自動モードを使えば、効率的に書類を連続して取り込むことが可能です。
ただし、デバイスの性能やアプリのバージョンによっては、大量のスキャンを一度に行うとアプリが一時的に動作しづらくなることがあるため、必要に応じて分割してスキャンするとよいでしょう。
いずれにしても、スキャン枚数に上限はありませんが、動作に影響を与える可能性があるため、適切な管理が重要です。
グッドノートに他のスキャンアプリからインポートする方法
他のスキャンアプリからインポート
- Adobe Scanでスキャンする方法
- vFlat Scanでスキャンする方法
- グッドノート、Adobe Scan、vFlat Scanの比較
Adobe Scanでスキャンする方法
Adobe Scan: OCR 付 スキャナーアプリ
Adobe Inc.無料posted withアプリーチ
Adobe Scanを使って書類をスキャンする方法は、簡単で効率的です。
スキャンしたい書類を用意したら、Adobe Scanアプリを開きます。アプリのカメラが自動で起動し、書類の四隅を認識してくれます。
通常なら自動で認識されるのでシャッターを押す必要はありません。なかなかスキャンされない場合はシャッターボタンをタップしてください。
スキャンが完了すると、Adobe Scanが自動的に書類のトリミングを行い、余白や歪みを調整します。また、カラーモードや画質も調整でき、必要に応じて明るさやコントラストを変更することが可能です。
調整が終わったら「PDFを保存」をタップしてください。
保存したPDFファイルをグッドノートに共有します。Adobe Scanのホーム画面で保存したファイルを見つけたら「共有」を選択します。
続けて「コピーを共有」を選択します。
最後に「Goodnotesで開く」を選択します。
グッドノートアプリが開くので、読み込みたいノートを選択してください。
Adobe ScanにはOCR(光学文字認識)機能も搭載されており、スキャンした書類から文字データを抽出してテキストとして検索できるため、スキャン後の資料検索がスムーズになります。
ただし、グッドノートのスキャン機能に比べると、文字認識の精度はいまいちです。
vFlat Scanでスキャンする方法
vFlat Scan – PDF Scanner
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vFlat Scanは、特に本や冊子のような複数ページの書類をスムーズにスキャンできるアプリです。
まず、アプリを開くとカメラが起動し、スキャンしたい書類を自動的に認識します。書類全体が認識されたらシャッターボタンをタップしてください。
書類が見開きの場合は、オートモードに設定しておくと、ページをめくるだけで次々にスキャンが進みます。見開き2ページの書類でも、vFlat Scanは自動的に2ページを認識してそれぞれ分割して保存してくれます。
また、vFlat Scanはスキャン中に発生する歪みや影もAI補正機能で自動的に修正します。この補正機能により、本や冊子の曲線もまっすぐに処理され、きれいなデータとして保存されます。
さらに、手でページを押さえてスキャンする場合でも、指が映り込んだ部分を自動で消去してくれるため、より見栄えの良いスキャンが可能です。
スキャンしたファイルで「テキストを認識する」をタップすると、文字だけ抽出することもできます。
一部の機能は有料版にアップグレードしないと使用できないのでご注意ください。
スキャン後は、PDFとして書類を保存し、GoodNotesや他のアプリに簡単にエクスポートすることができます。
スキャン後に表示されるページから「PDFを共有する」を選択し、続けて表示されるメニューで「シェア」をタップします。
最後に「Goodnotesで開く」をタップしてください。グッドノートのアプリが起動するので、書類を読み込みたいノートを選択します。
vFlat ScanにもOCR(光学文字認識)機能が搭載されており、グッドノートのスキャン機能と比べても精度に遜色はありません。また、フォルダ機能を活用してスキャンしたデータを整理できるため、大量の書類をデジタル化する際にも便利です。
グッドノート、Adobe Scan、vFlat Scanの比較
グッドノート、Adobe Scan、vFlat Scanは、それぞれ異なる強みを持つスキャンアプリです。どのアプリを使うかは、スキャンする対象や用途によって最適な選択が変わってきます。以下、それぞれの特徴を比較してみましょう。
グッドノートのスキャン機能
グッドノートのスキャン機能は、ノートアプリの中に統合されており、紙の資料をスキャンしてすぐにデジタルノートに取り込めるのが大きなメリットです。
OCR機能によりスキャンした書類の文字を認識し、後からテキスト検索を行えるため、学習や資料の整理に非常に便利です。スキャン後のトリミングや色調整も簡単に行え、PDFとして保存できます。
ただし、スキャン機能は他の専用スキャンアプリに比べると、精度や高度な補正機能では劣ることがあります。
Adobe Scan
Adobe Scanは、無料で使用できるスキャンアプリです。
スキャン後、書類をPDF化して保存するだけでなく、Adobeの他のサービスとの連携がスムーズで、スキャンデータをクラウドで管理したり、他のAdobeツールで編集することができます。
また、カメラで自動的に書類を認識し、トリミングや明るさの調整も自動で行われます。特に大量のドキュメントをデジタル化したい場合に便利です。
しかし、複雑な冊子や曲がった書類の補正については限界があるかもしれません。またOCRの精度も微妙でした。
vFlat Scan
vFlat Scanは、特に本や冊子のスキャンに強みを持つアプリです。
AIによる補正機能が搭載されており、スキャン時に発生しやすいページの曲がりや歪みを自動で修正してくれます。また、手で押さえてスキャンした場合の指の映り込みも自動で消去される機能があり、非常に高品質なスキャンが可能です。
見開き2ページを1ページずつに分けて保存できる機能もあり、書籍や教科書のスキャンに最適です。OCRの精度も問題ありません。
一方で、テキスト認識や一部の高度な機能を使用するには、サブスクリプション契約が必要になる場合があります。
- グッドノートは、メモとスキャンを一つのアプリで完結させたい人向け。
- Adobe Scanは、無料で他のAdobe製アプリと連携したい場合に適しています。
- vFlat Scanは、特に本や冊子などの曲がった書類をスキャンしたい場合に便利で、AI補正が優れています。
グッドノートを使用する人は、特に文字検索がうまく機能するかが気になるかもしれません。
3つのアプリでスキャンした文書をグッドノートに読み込み、同じ「契約」という文字を検索してみました。
どのアプリで読み込んだ書類も文字を認識はしていますが、Adobe Scanだけ位置がずれてしまっているのが残念でした。
たまに数枚の書類を読み込むくらいならグッドノートのスキャン機能で十分です。教科書や問題集を一気にスキャンしたい方は課金してでもvFlat Scanを利用する価値はあります。
グッドノートのスキャン機能まとめ
この記事の内容をまとめておきます。
- グッドノートのスキャン機能は、紙の書類をiPadでデジタル化できるツールである
- OCR機能が搭載され、スキャンした書類のテキスト検索が可能になる
- 書類のスキャン後、ノート内にメモを追加したり編集ができる
- スキャンした書類は自動モードと手動モードで撮影できる
- カラーモードはカラー、グレースケール、白黒、写真の4種類から選べる
- トリミング機能を使って、不要な部分をスキャン後にカットできる
- 無音でのスキャンはiPadの設定ではできず、代替手段が必要
- 横向きの書類も手動で調整してスキャン可能である
- スキャン機能が落ちる場合、アプリのアップデートやストレージの確認が必要
- スキャン枚数に制限はないが、大量のスキャンは動作に影響を与えることがある
- Adobe ScanはOCR機能があり、他のAdobe製品との連携がスムーズ
- vFlat Scanは本や冊子のスキャンに強く、曲線補正や指消去機能がある
- グッドノートは簡単にスキャンしてメモを追加するのに適している
- Adobe Scanは無料で利用できるが、スキャンの位置ズレが発生することがある
- vFlat ScanはAI補正で書類の歪みを修正し、品質の高いスキャンができる